奈良時代と平安時代の彩りの違い
奈良は中国の影響を直接受けた色づかい、京都はそれを日本流にアレンジした色づかい、と考えられている。奈良の明日香村で発掘された壁画に描かれているのは、赤系、緑系、黄系、紫系の衣装をまとった女子群像。中国の影響と考えられる、原色に近い鮮やかな色彩を楽しんでいたことがわかった。一方の京都では、十二単(じゅうにひとえ)に代表されるグラデーションの美しさが主。京都に都が置かれるようになると、日本独自の美意識が育まれ、鮮やかな原色だけではあきたらず、何色も色を重ねるようになったのだろう。色を重ねることによって日本人の色彩感覚に磨きがかかり、平安絵巻と形容される華麗な貴族文化の発展にも拍車をかけたようだ。
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